2014年3月16日日曜日

東日本大震災復興支援プロジェクトinとしま≪平成26年3月≫


3・11の今日、豊島区池袋にある東京芸術劇場コンサートホールにて「東日本大震災復興支援プロジェクトinとしま~心の詩でつなぐ絆~」が催されました。

 


前半部は、豊島区の震災復興支援の活躍についての発表がございました。
豊島区内にある大学の立教大学、大正大学、西巣鴨中学校サポートクラブの皆様、そして豊島区職員の方々など、様々な立場の人々が震災当時から今までにおいて復興支援をしていたことが報告されました。

世の出来事は、1年、2年と経過するにつれて人々の心から自然に風化してしまうのが常ですが、当時から今まで「継続した支援」を実行していくことで震災を忘れずにいくことができるのではないかと思います。

 また、豊島区と防災において協力を行うことについての協定を結ぶ市町村の紹介もございました。
豊島区は多くの自治体と防災協定を結び、災害に備えているようです。

池袋という大都市を持つ豊島区ならではですが、他方から見ても、東京23区という特別区である都市と協定を結ぶということは大きなメリットであるともいえます。

 


そして後半部に入って、森麻季さん、小椋佳さんの素敵なコンサートをはさみ、最後に震災当時、宮城県女川町で大津波から中国人研修生たちを助けた佐藤充さんに感銘を受けた中国の作曲家、陳越さんが制作した歌「大地の祈り」が披露されました。

また演奏の際、本橋先生とも深くかかわりのある宮城県女川町の須田町長のメッセージもお聞きすることができました。
須田町長の、復興に命を懸けているその思いによって、満員の東京芸術劇場は厳粛なムードに包まれました。

 後日、須田町長から直接、本橋先生のもとにメッセージを賜りました。
以下が須田町長からのメッセージを抜粋したものです。

 「本橋先生 このたびはご配意を賜りありがとうございました。

私としても在京の皆様に何かしらの御礼も伝えたかったところでもあり、

いい機会を頂戴できたものと感謝申し上げます。

今日から4年目、ということになります。

まだまだこれから、というのが率直なところですが、

皆様の思いを励みに、しっかりと着実に進んでいければと存じます。

今後ともよろしくお願いいたします! 須田」

 
東京から被災地への復興支援、そして被災地から東京への感謝の気持ちが、まさにこの式典の副題である~心の詩でつなぐ絆~としてあらわれたのではないでしょうか。

 佐藤さんのニュースは当時から、私の心にも深く残っておりました。
その責任感と異国の地で突然の災害に巻き込まれた彼女たちのために最後まで懸命に生きた佐藤さんのその姿は学ぶべきところが多くあります。

 

会場にはたくさんの方が来場し、復興への思いをこめた演奏に聴き入り、個々に震災について考え直すきっかけになったのではないかと思います。

 2011311日、私は当時高校生でありました。

人々の何事もない平和な日常をすべて消し去っていった大地震、そして大津波。
交通機関は麻痺し東京都心部では人々があふれかえりパニック状態で帰宅難民が大発生しました。
非現実的な状況に、しばらく震えがとまらなかったことを覚えています。
毎年、新鮮な海産物を送ってくれていた私の気仙沼の親戚は自宅が高台にあり幸い無事でしたがそのような漁業関係者にも当時、生活の基盤ともいえる漁船や養殖施設など甚大な被害があったことも忘れてはいけません。

 震災から3年後である今日この日、改めて東日本大震災を思い起こし、その経験をこれからの生活に生かしていかなければならないと感じました。

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