2013年9月13日金曜日

金沢泰子さんの講演《平成25年9月》

 今回は豊島区立勤労福祉会館で行われた金澤泰子さんの講演に関する記事です。








 金澤さんはダウン症のお子様(翔子さん)をお持ちで、そのお子様を育てた際の苦悩、そしてそこから幸せと感じられるようになれるまでの過程などを語ってくださいました。
 
 

 やはり、最初娘さんがダウン症と知った時はとても辛かったそうです。辛すぎて、責任を取るために心中しようと思った事が何度もあったそうです。そして、泰子さんは救いを求め、様々な書を読み漁ったとおっしゃっていました。
 そして、その中で泰子さんが最も感銘を受けた言葉は「神はこの世に無駄なものをつくらない」という言葉だそうです。
 この言葉によって、「娘がダウン症であっても決して無駄な存在ではない。」「彼女は何をやってもビリだけど、彼女には競争意識が無いからそんなの関係ない。それで他の方がビリにならなくて済むのなら、私たちが進んでビリになる。そこに意味がある。」と思えるようになったとおっしゃっていたのは凄く印象的でした。
 

  また、もうひとつ印象的だったのは、「不幸に感じてるのは私で、娘は何一つ悲しんでいない。他人と比べるから不幸なのです。何故本人が悲しんでいないのに私が悲しむことがあるんだろうか。そして、そう思えるようになった今、どんなに辛い事があってもそんなに気にしないようになりました。」ということを語っていたことです。物は見方なんだなぁと強く感じました。

 現在、翔子さんは書家として活動していらっしゃいます。しかも、wikipediaに項目をもつ超大物です。彼女は感じたままに表現するから、その「魂の書」が多くの人の心を揺さぶり、感銘を与えているそうです。そして、泰子さんはそんな娘さんを誇りに思い、そして2人でとても幸せに過ごしている
そうです。

 上でも書きましたが、物は見方なんだなと感じました。もし自分がダウン症の子供を授かったら、健常者として生んであげられなかった事を悔んでしまうのだろうと思います。しかし、泰子さんはそうではなく、他人と比べずに、翔子さんが幸せそうにしているのを見て、それで十分に幸せを感じていらっしゃいます。そのように感じられることはとても素敵だと思ったし、自分もそのように考えられるようになれたらいいなと思いました。

0 件のコメント: